きだち
美と健康ならお任せあれ。
旅行好きで、海外に1年で4カ国に行ったこともあるほどの「未経験好き」です。最近の趣味はワインと読書。
アラサーOLのきだちです。
記事を読むにあたって、自己紹介させてください。
「のんびりマイペース」
「天然で変わっている」
「何を考えているか分からない」
と、よく言われる。
でもそんな個性的な自分がすき。(いや、すきでいたい)それがわたしです。
ですが、20代前半は
「八方美人で他人に合わせがちな人」
それが私でした。
東京に憧れ、高校時代の携帯の待受は東京タワー。(恥ずかしいですが、これはガチです。笑)東北出身のわたしが、新卒で2年働き、貯めたお金で上京してからは環境の違いに慣れるまで少し時間がかかりました。
圧倒的に違ったのは、環境もそうですが都会の人の自己主張の強さ。笑
私には刺激的で、少し怖くも思いました。
「かっこいい、でも私には無理」
「そんなに意見をズバズバ言えない…」
「話すのが上手いのは才能なんだろう」
ですが、ある一言が私に、衝撃を与えました。
「いい人って、実は周りから見たら都合のいい、どうでもいい人なんだって知ってる??」
職場の社長と1対1で話す機会がありました。今後どうなっていきたいのか、どんな生き方をしたいのか、話していたときです。
要は、他人に合わせて好かれたところで意味がない。嫌われてもいいから素の自分で積極的に発信してみなさいという意味なのですが。今考えると、八方美人で上手く周りと距離を取っていた私は、友人が多くても相談できるような友達はいない。傷つくこともなければ心から通じ合うことも有りません。
社長のその一言は私にどかんと衝撃を与えました。一見、きつい言葉に感じますが、私を思いやった温かく優しい言葉でした。今までの生き方をすべてひっくり返されたような感覚に陥り、その場で気付いたら大号泣…。
意識しても、すぐに直せるものではないのですが、私の中で「自分の気持ちにウソを付くのはやめよう」と思わせてくれたきっかけがこれでした。
高校時代に夢はなく、仲のいい家族とお母さんが大好きだったので「いいお嫁さん」になることを夢にして大学では栄養士の資格を取りました。調理師の母のように、なんとなく料理が上手だったら素敵だな~なんて理由からです。
ついた職業は地元では給料がかなり高かった新幹線のアテンダント。念願の1人ぐらしです。そして上京してからは「好きを仕事に」という企業理念に惹かれ、ヨガのインストラクターになりました。
私は3姉妹の真ん中なのですが、生まれ育った環境は県営住宅の1階で1LDKに5人のいう環境。家賃は驚愕の1万円。母は子供に存分に愛を注ぎたい、寂しい思いをさせたくないと手取り20万の父の給料を当てにして、なんと専業主婦。家族は6畳1間に雑魚寝、わたしはキッチンのテーブルの下で寝ていました。
中学の頃に休日、勝手に私の家を数人で見に来た男子に、「え、きだちってこんなとこ住んでんの?」とバカにされたこともありました。いやいや、わざわざ見に来るなんて、何考えてんだよと思いますけど…(笑)
その環境もあってか、漠然と「稼ぎたい」という目標はありました。いや、今考えるとめちゃくちゃお金に執着していました。
20歳頃から個人で稼ぐことに魅力を感じていて、無知ながら不動産や株の本を読み漁りました。独学ではリスクが高いことを知って、セミナーや詳しい人に教えてもらいたいとも思うようになりました。
ですが上京後、セミナーは「結局、なにか売り付けてくる場合がほとんど」ということも、なにか無償で教えてくれる人には裏があるということも知りました。散々、いろんなことを信じそうになったり騙されかけたのは今となってはいい経験です…。
最終的には、ヨガのインストラクターを辞め、いい縁のおかげで自宅兼サロンとしてフランチャイズと契約し、2年ほど美容サロンを経営しました。経営といっても、1年間はほぼ稼げずバイトと掛け持ちする辛い時期もありました。ホットペッパーに掲載する経費も支払うのがギリギリで、朝はサロンの宣伝のため駅前でチラシを配りその後は電話を待ちながら、夜に居酒屋でバイトをしたり。方法や環境次第では、近道もありますが、簡単に稼げるなんて、絶対にないんですよね。
この時期は、円形脱毛症になったりストレスで腸が動きづらくなってお腹が常にパンパンだったり、身体に影響もでました。ですが、諦めたくなかったんですよね。周りにもかなり心配をかけましたが、2年目に全国30店舗ほどあるフランチャイズサロンの中で1位の売上をあげることが出来ました。その時が、私のピーク。その後、身体と気持ちが追いつかず、一気に脱力感とともに仕事が手につかなくなってしまいました。
お金を追い求めていたはずなのに、気付いたら「あれ?こんなはずじゃなかったな…」と思うようになりました。世間からみたら、逃げなのかもしれませんが個人で稼ぎ続けることの大変さを痛感しました。
それと同時に、小さな幸せに気づくようになったんです。私のその時の夢は大きな家に住むことでした。でもなぜ、大きな家が良いのか?きっと幼少期の体験からなんだと思います。でもじゃあ、大きい家に住んでどうなりたいのか?そこまで考えたことはありませんでした。
そこまで突き詰めてはじめて、親への感謝や彼・友達の尊さに気づけたんです。人それぞれ、価値観は違います。お金・名誉・地位、追い求めるのは人それぞれですが、わたしは大切な人たちとそれなりのお金があれば充分幸せです。
ですが、今後もなにかにチャレンジしていくことは幸せを感じるためには必須だと思っています。なにかにチャレンジしたから、なにかに気づくことができるんだと思います。
いまの私がチャレンジしたいのは、全員に馴染みのあるウェブサイト上に、偽りのない役立つ情報を発信することです。悩んだ人が導かれるようなサイトになることを祈って。
2020.02.15