元大手住宅会社社員からみた 失敗しない外壁塗装 リフォーム会社選びとは⁉

記事更新日: 2018/11/25

ライター: めぐみ

実は外壁塗装の工事費は、同じ内容なのに価格が2倍高いことがあるってご存知でしょうか?

 

えっ、価格が2倍も違うの?!と驚かれたかもしれませんが、事実、同じ内容なのに2倍近く高い外壁塗装費用を支払っている方が多いの現状です。それだけならまだしも、最悪な場合は、手抜き工事や、後々問題になるケースも!!

一般の木造住宅であれば10年~15年に一度は必要になってくる外壁・屋根の塗装工事。どういった塗料があって、何を気を付ければいいのか?またどういった会社を選べばいいのか?など、意外と一般消費者の方がきちんとした情報がなく、会社選びに失敗したり、極端に高い契約をしていることもあるため、いろんなクレームなどをよく耳にしますので、15年以上、設計事務所、大手ハウスメーカー、大手リフォーム会社、中小リフォーム会社を渡り歩いた現場経験から、これから外壁リフォームを考えている方に真の情報をお伝えし、お役にたてればと思います。

 

 

そもそも、どうして外壁メンテナンスが必要なのか?

では、なぜ定期的に外壁のメンテナンスをしなければいけないと思いますか?

一般的には10年から15年に一度と言われている外壁塗装。

一回のメンテナンスで規模にもよりますが、100万から200万くらいかかると言われております。

そこまで、費用をかける価値があるのかですが、実はただ外見がきれい汚いということではない、塗装は建物の劣化を防ぐ重要な役割があります。

屋根・外壁は一番建物にとって過酷な場所で、常に雨・風・紫外線にさらされていて、非常に劣化具合が内部より早いです。

外部の塗膜があることによって重要な防水機能を維持できることになります。一般の木造住宅の劣化の大きな原因は雨の侵入です。木は水に弱く、腐りやすいです。

また、雨漏れはシロアリを招く原因にもなりますので、いかに水を侵入させないか、防水機能が重要な役割になっていますので、外部は建物の要だと思って、メンテナンスは定期的に行うように心がけたいものです。

塗料を選ぶポイント

建物の外観や見た目に左右されるだけでなく、風や雨、紫外線から住宅を守り、防水機能を高めて建物の劣化を防ぐ重要な役割をしてくれているのが、塗料です。

塗料も最近のものは高性能でいろんな機能を持っており、予算と合わせて選んでいきたいところです。

一般に塗料の耐久性はそれに含まれている合成樹脂によって決まり、現在は一番コストパフォーマンスがいいシリコン樹脂塗料が主流です。

フッ素樹脂はさらにグレードが上で、価格は上がりますが、耐久性はさらに5年は長く塗り替えの回数を減らすことができます。

一般的なシリコン樹脂だと10年から15年、フッ素樹脂なら15年から20年ですので、今後の建物全体のメンテナンス計画を踏まえた最適な塗料を選ぶ必要があります。

また、塗料に求められるのは耐久性だけではなく、遮熱機能や、断熱機能、セルフクリーニング機能などの高付加価値機能です。

遮熱塗料は屋根に用いられて、屋根面の温度を下げる→小屋裏の温度が下がる→室内温度が下がるの流れで、夏は涼しく快適に過ごせます。

また、セルフクリーニング機能はの塗料なら、外壁の美しさを長期にわたって保つことができます。

塗料の特徴と種類

塗料はそれに含まれる合成樹脂によってアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素の大きく4種類に分類できます。

それぞれに特徴や耐久性が異なり、耐久性が高いほど価格は高くなります。価格・耐久性・機能性のバランスがよいウレタン系、耐久性・防汚性に優れたシリコン系が一番よく採用されます。

水性塗料と溶剤系塗料

塗料は水で希釈する水性塗料と、シンナーで希釈する溶剤系塗料があり、溶剤系はさらに弱溶剤系と強溶剤系に分けられます。

水性塗料は臭いがほとんどなく安全性が高いため、塗装時の近隣トラブルも少なく、子供やお年寄りがいても安心です。

溶剤系塗料は施工性や耐久性は優れていますが、揮発性の有害物質を発生するものがあり、最近は強溶剤系は住宅地ではあまり使用されておらず、安全性に配慮した弱溶剤系の方が多く採用されています。

塗料の機能

耐久性だけでなく、様々な機能を付加した塗料の需要も年々人気が高まっています。

その中でも時に人気なのが、遮熱塗料で、比較的簡単にできる省エネリフォームとしてのニーズが高いです。

また光触媒塗料には防汚機能があり、汚れにくい外壁にすることができます。また、近年,増加している高意匠サイディング向けに、色や柄を損なうことなく塗装できるサイディング専用塗料などがあります。

遮熱塗料  太陽光線を反射し、熱による建物の温度上昇を抑える。

光触媒塗料 太陽光で汚れを分解、雨水などの水分で汚れを落とすセルフクリーニング機能を持つ。抗菌や防臭機能も。

サイディング用塗料 従来のエナメル着色ではなく、サイディングの色や模様を活かせるクリア塗装に対応したタイプ。

宇宙ロケット開発技術から生み出された「ガイナ塗料」

ガイナとは国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、H‐Ⅱロケット開発に際して打ち上げ時の熱から機体及び人工衛星を守るために塗布する断熱技術を開発した塗料で、最近は個人住宅での採用されているところがあります。

その特徴として、夏の暑さを軽減し、冬は断熱性を高めてくれます。ガイナは、特殊セラミック層で構成されており、この特殊セラミックが、周辺温度に適応する性質があり、その結果、熱の均衡化をもたらし、熱の移動を抑える働きをします。

また騒音やにおいも解消してくれたりと今までの塗料の常識を覆すものとなっています。

ただメリットだけではなく、塗料の価格がとにかく高い、塗料の選択できる色が少なく、明るい色ばかりなので、デザイン性に劣ります。屋根も明るい色しかないので、間延びして外壁とのバランスが悪くなります。

機能だけでいうと素晴らしいのですが、価格とデザイン性においてはまだまだで、これから期待されるところです。

屋根塗装で注意!タスペーサーの重要性とは

屋根塗装時に気をつけないといけないのが、タスペーサーの設置になります。

タスペーサーって何?って思われる方、結構多いかと思うのですが、塗装業者をされるいる方であれば、ほとんどの方が使っているものになります。

屋根の種類の中でも、瓦は適度に空間があるので問題ないのですが、コロニアル葺、スレート屋根の場合、構造がまっすぐな板状のため塗装時に塗料が屋根材の間に入り込んで、隙間を埋めてしまうと、雨が毛細管現象で屋根内部に水が浸入すると、その抜け道がなく、雨漏れの可能性があるのです。

ぴったりくっついていた方がいいと思われるかもしれませんが、水の毛細管現象で、水は狭いところに吸い込まれる現象があり、隙間が狭すぎると中に入って、抜けなくなってしまいます。

屋根材の下には防水紙がありますので、直ぐには雨漏れしませんが、長く水が入り込んでいると、水がしみでてくることがよくあります。ですので、屋根材は適度に隙間を作ってあげた方がいいですので、屋根塗装する場合は必ずタスペーサーをいれるか、もしくは縁切りするかは必ず確認してください。

いい加減な業者はタスペーサーの入れる間隔もいい加減だったり、ひどい場合は入れ忘れている場合もありますの、注意が必要です。

チョーキングが塗装の塗り替え時期

一般的に塗装の塗り替え時期は10年から15年と言われていますが、そこの判断基準として使われるのがチョーキング現象です。

外壁を指で触ると粉をふいたような状態をチョーキングといいます。

塗り替えたばかりは外壁を触ってもつるつるとして塗膜がしっかりあるので、粉をふいたりしませんが、長く外での雨風や紫外線にさらされることにより劣化し、粉をふいた状態になるのです。

ご自身の家もそろそろかなと思ったら、外壁を指で触って、確認されることをお勧めします。海に近い塩害地域などは劣化が早いので、早めにメンテナンスすることが大切なので、こまめにチェックしましょう。

ただ、ジョリパットやリシン吹付は石粒とペンキが混ざったもので模様と色をつけているので、チョーキングはしないので、注意が必要です。

塗装業者の選び方

では、実際にどこに塗装をお願いしたらいいかが気になるとこだと思いますので、今までの現場経験からアドバイスできたらと思います。先ず、主に塗装を依頼する業者のパターンは3つに分けられます。

1.ハウスメーカー、大手業者

2.リフォーム業者

3.地域に根差した地元の外壁塗装業者

それぞれ特徴がありますので、一つずつ説明します。

①ハウスメーカー、大手業者

先ず、①のハウスメーカー、大手ですが、ブランドイメージや信用もあるため価格は高めですが、常識から逸脱したような工事はほぼなく、工事が比較的安心できると思います。

ただ、下請けに依頼するので、その現場担当者がいい加減であれば、大手といえども、クレームに繋がることは多々あります。また、下請けに工事を依頼するので、そこからの利益を何割か上乗せしておりますので、必然的に高いのは目にみえています。

また、ハウスメーカー、大手も自社の利益が必要で、下請けも利益がないとやっていけないため、たまにあるのが、大手が安くするよう下請けを叩き、下請けも予算がぎりぎりで厳しいので、陰で手抜きをする場合もあります。

やはり、職人の価格は経験によって相場があり、職人のランクによって値段それなりなので、あまりに安いとレベルの低い職人を使っているのではないかと疑ってもいいかもしれないです。

よく、私も前職のハウスメーカーでリフォームをしていたころに職人さんに「かかるものはかかるんだよ」とよく言われていました。

私の前職の会社は確かに市場よりも少し高めでしたが、工事費も職人に適正価格で支払っていたため、工事自体は他社より圧倒的にクレームも少なく、職人も心地よく仕事ができたのではないかと思います。

②リフォーム業者

②のリフォーム業者も大手、ハウスメーカー同様に下請けに仕事を依頼するので、①と同じように現場管理や営業担当が信頼できるか等が重要になってきます。

リフォーム会社は大小様々ですが、できれば地域に根差していて、評判がいいところを選びたいものです。

お近くでしたら、何かあった時にでも直ぐに駆けつけてくれるでしょう。もし、気に入ったリフォーム会社があるなら、信頼できる担当者にお願いするようにしましょう。

③地域に根差した地元の外壁塗装業者

最後に③の地域に根差した塗装業社ですが、一番のメリットは直接職人をかかえているので、中間のマージンがなく費用が安いということですね。

また、地元だと直ぐに駆けつけてくれたりするのもいいですね。

いい関係が築けるととてもいい仕事をしてくれますので、その塗装業者との相性がどうかも実際にお会いして、いろいろお話を伺うことが大切です。

ただ、デメリットとして、外壁や屋根のトラブルに繋がりやすい色の提案に弱いということです。

塗装業社は基本的に頼まれた仕事はきちんとするのですが、家の全体のバランスなどの提案力に弱く、インテリアコーディネーターやデザインまでは見てくれないところが多いので、自分でこの色と明確に決まっている方であればいいかもしれません。

また、何よりも安いので、そこは予算限らた中であれば、地元の塗装業者も参考にされるといいと思います。

こちらから大手、リフォーム会社、地元の塗装業者など外壁塗装の見積もりを取れます。↓↓↓

ということで、①②③それぞれのメリットやデメリットありますので、自分にとっての塗装の優先順位を決め、塗装業社を選ばれるといいかと思います。

費用が安くても工事がいい加減、工事費は必要以上に高いが工事は満足等いろいろありますので、他社をいくつか見比べることで、判断基準も分かってきます。

お知り合いに塗装業者やリフォーム関係の方がいるとか、ここの会社というのがなければ、いくつか相見積もりをして見比べることをお勧めします。他社を見比べると担当者とも合う合わないありますし、それぞれの会社の良し悪しというのも見えてくると思いますので、是非、いくつかの会社に相見積もりをとられて、見比べることをお勧めします

↓こちらの方から塗装業者の相見積もりを取れます。

 

手抜き工事をされないために

長く現場を経験していると、中には手抜き工事に出会うことがあります。

現場担当者がどこまで責任もってするかですが、私が管理していた現場では、要所要所の重要なとことはすべて確認に行き、抜けがないかチェックしていたので、大きな問題にはなりませんでしたので、担当者がどこまで現場をきちんと管理しているかにかかっているかと思います。

特に屋根・外壁塗装は手抜きしやすい工事の典型でもあります。

なぜなら、四六時中、外で塗装しているところをずっと確認もできないですし、2回しか塗っていないのに、ひどい場合は3回塗ってますという業者もいるくらいです。

しかし、一般の素人の方でも気を付ければ、手抜きされにくいいくつかポイントがるので、お伝えさせて頂きます。

○○一式の見積もりではなく、詳細見積もりをもらいましょう!

○○工事一式という見積もりをよく見かけますが、きちんと詳細まで記載してもらいましょう。

㎡単価だったり、どういう塗料を使っているか、仮設工事費や産業廃棄物処理なども確認しましょう。

見積もりの塗装缶の数量・品番確認を

工事が始まるとその工事に必要な塗装缶が届くので、塗装の種類が見積もりと合っているか、必要な数だけ塗装缶が届いているか等も確認が大切です。

後で何かあった時のために証拠写真も撮っておいてもらえるといいですね。

信頼おける方を担当に

ただ、安いだけで判断するのはなく、その担当者が信頼でき、きちんとした工事をしてくれるかまできちんとお願いできる関係性も重要です。

工事中の写真を記録

現場中はずっと張り付いて確認はできないかと思いますので、途中途中の現場の写真を必ず取ってもらえるようお願いしてください。

自分での確認する。

全部担当者任せにするのではなく、塗装の種類やタスペーサーのことなど、きちんと工事されているか確認したり、きちんとこちらも確認していますよ感を伝えられるといいかと思います。

現場中も現場監督にお茶など持って行って、コミュニケーションをとり、良好な関係を築いていくと相手も人間なので手抜きをするという気にはならないのが、心理です。

やはり、工事を行うのは対人間ですので、やはり好意的な方にはよくしたいと職人も思うものですので、是非、現場監督と担当者とは、お客様だからと上から目線ではなく、ある意味チームで一緒になって作り上げていくという思いで接していくと、それに応えてくれます。環境のいい現場ですとサービスもしようという気になってしまい、サービス工事もある意味期待できるかもしれません。

是非、いい現場作りを心がけて下さい。意外と私はお客様だからと上から目線だと職人の気持ちも下がり、こういった家程クレームに繋がりやすいです。

以上、私が長年リフォームの現場にいて、業界の裏側などをみてきたからこそ分かる部分もあり、私だったらこうするというところはお伝え出来たかなと思います。

家は非常に重要な財産です。長く住み継がれる家を継承していくには外壁・屋根塗装のメンテナンスは必須ですので、是非、この情報が皆様の大切なお住まいの維持のお役に立てれば幸いです。

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